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経済学部長挨拶

広い視野と先見性を持ち、国際的な場で活躍するリーダーとなる人材を育成する
経済学部長
竹之内 秀行

古き良き伝統

上智大学経済学部は、学内で最も長い歴史をもつ学部の一つです。上智大学は、ローマカトリック教会の男子修道会であるイエズス会により1913年に東京四谷の地に設立されました。開学当初は、哲学科・ドイツ文学科・商科の3学科で構成されていました。経済学部は商科を起源としています。設立から百年を越える、永い伝統を持つ経済学部には、現在、経済学科・経営学科の2学科があり、各学科に1学年約165名の学生と約17名の専任教員がいます。長い歴史を通じて、経済学部は各界で活躍する多くの卒業生を輩出してきました。卒業生のネットワークは、教育や就職をはじめとして現役生にも大きなメリットとなっており、経済学部にとってもかけがえのない資産になっています。

新たな挑戦

上智大学経済学部は、これまで築いてきた伝統を守る一方で、次代を担う人材の育成に向けた新たな取り組みに挑戦しています。こうした流れに対応して、経済学部では“Sophia Program for Sustainable Futures”(SPSF)および「経済学・経営学 英語特修プログラム」を開設しています。 SPSFプログラムでは、すべての授業が英語で行われ、経済学や経営学の学士号を取得することができます。SPSFでは、国内だけでなく海外からも学生を募集するため、入学時点が秋学期からとなっており、経済学科では2020年秋に、経営学科は2022年秋に第一期生を迎え入れております。また、SPSFは、新聞学科・教育学科・社会学科・経済学科・経営学科が共同で実施するプログラムであり、他学科の講義科目を幅広く学ぶこともできます。このことは、地球規模の様々な課題について考える上で必要な多面的な視点の習得につながるものであります。 また、「経済学・経営学 英語特修プログラム」では、主に日本語で専門科目を学ぶ学生むけのプログラムです。SPSFではすべての授業が英語で行われるのに対して、英語特修プログラムでは、英語教材を用いつつ、授業は日本語で行う科目も用意されています。こうした科目を履修しつつ、語学力を磨き、将来的に「英語のみ」の授業に挑戦してもらいたいと思っています。 SPSF・英語特修プログラムともに、世界からの留学生と机を並べて学ぶだけでなく、外国大学の学生と一緒に課題解決に取り組む機会が用意されています。授業科目や学内外の学生との交流を通じて、語学力だけでなく、多様な文化や価値観への理解を深めることが期待されています。

グローバル社会に貢献できる人材の育成

上智大学経済学部は「広い視野と先見性をもちグローバル社会に貢献できる人材」の育成を目標としています。この目標は上智大学の教育理念であるキリスト教ヒューマニズムの精神を基礎としたものです。現代のグローバル社会は、貧困・環境・不平等など、様々な地球規模の課題に直面しています。こうした問題の解決に向けて、どのような対策が必要なのか、そのためにいかなる政策や制度が望ましいのか。経済学や経営学は、こうした疑問に対して、多くの有益な知識やヒントをもたらしてくれる学問です。上智大学経済学部では、経済学や経営学の叡智を学ぶことで「すべての人々が豊かさを享受できる社会」を模索し、「他者のために、他者とともに」の精神を忘れずに、そのような社会の実現を先導する人材の育成を目指しています。

2023年4月
経済学部長 竹之内 秀行